8月の終わり、渓流のわきに車を停めて休んでいると、オオホシオナガバチがやってきました。
羽に大きな黒いホシがあるのでオオホシ、長い尻尾があるのでオナガ、ということでオオホシオナガバチというわけです。
おしりの長い針は産卵管なので、メスにしかありません。メスはこの長い産卵管を木に突き刺して、木の中に住むキバチの幼虫に産卵すると言われています。産み付けられた卵は、孵化するとキバチの幼虫をエサにして成長します。
このような生活をするハチの仲間を寄生バチと言い、多くの種類が存在しています。
しかし、それにしてもです。いったいどうやって、木の中のキバチの幼虫を見つけるのでしょうか。さらに、見つけたとしても、固い木の幹にあの長い産卵管をよく差し込めるものだと思います。
オナガバチの神技は、未だ謎に包まれているのです。