秋篠理数・算数教室の「さあさあ、お勉強だよ!」


ポポー

秋の終わりに訪れた南会津で、ポポーの実が売られているのをみつけました。

手前左に2個ずつパックして置いてあるのがポポーの実です。

ポポーは、北アメリカ原産の果物ですが、あまり日持ちが良くないため、都会で売られていることはめったにありません。地方でわずかに栽培されたものが、その土地の朝市や道の駅でたまたま売られているのを見かけるくらいです。今日は幸運にもポポーの実を買うことができました。2個で120円のお手頃価格です。

さっそく切って食べましょう。

中には大きな種子が交互2列に並んでいます。緑の皮を手でむいて、クリーム色の柔らかな実をいただくと、見かけどおりのねっとりとした柔らかな食感、バナナに似た強い香り、さらに濃厚な甘み! ポポーはたいへん美味しい果物なのです。

美味しくいただいたあとに残った種子を、蒔いて育ててみました。

植木鉢に黒土を入れ、2cmほどの深さに種子を埋めてみました。秋の木の実は、種類によって、蒔くとすぐに発芽するものもあれば、冬を越して来春発芽するものもあり、さまざまです。ポポーがどちらのタイプなのかわかりませんが、発芽するまで根気よく水やりをします。

1か月たっても発芽しないところをみると、どうやらポポーは冬を越して発芽するようですね。

ここで大切なことは、冬の間も水やりを忘れないことです。植物の種子は、一見すると干からびているように見えますが、じつは乾燥に弱いものが多く、水やりを忘れると種子が乾燥しすぎて死んでしまいます。

春、待てど暮らせど芽が出ません。もう発芽しないのかな、と思い始めたころ、4月20日になってようやく土が割れました。左は4月30日、右は5月5日の写真です。

それから1か月後、だいぶ葉も出そろって、そろそろ植え替えなければいけません。

植え替えを思案していたころ、たまたま南会津に出かけて、知人のYさんにポポーの話しをしました。すると、私が昨年道の駅で買ったポポーの実は、もとはYさんの家にあったポポーの木を友人のAさんに譲り、その木から採れた実をAさんが道の駅に出品したものだということです。なんということでしょうか。

1週間後、鉢植えのポポーの木は、無事、Yさんのもとに里帰りし、広い庭の片隅に植え替えていただきました。

 

 

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