秋篠理数・算数教室の「さあさあ、お勉強だよ!」


織姫さまはいずこに?

その日は見事な夕焼けでした。

深夜、夕日に照り映えていた雲は消え、満天に星空が広がっていました。

天の川が西に傾き、夏の大三角が輝きをはなっています。

夏の大三角、おぼえていますか。

そうです。はくちょう座のデネブ、こと座のベガ、わし座のアルタイルでしたね。そして、ベガが織姫、アルタイルが牽牛です。

写真と図を見比べてください。図の点線に囲まれたところが天の川、その外に立って対岸をみている織姫、牽牛ははやる気持ちを抑えきれず川に足を踏み込んでいる。そんな感じに見えますね。

とはいえ、実際に夜空をみると星が多すぎてどれがなにやら見当もつきません。そんなときは星座早見を使うとよいのですが、それも慣れないと星座のサイズ感がつかめず、やはり何がなんだかになってしまいがちです。

そこで簡単な見わけ方。およそ南を向いて天の川を上に上にたどっていくと、天の川の右側(西)にひときわ明るい星が見えたら、それがこと座のベガです。これを見つけたらデネブ、アルタイルもきっと見つかります。

この写真も夏の大三角ですが、露出を大きくして撮ったものです。

露出を大きくとは、光をたくさん取り込んだという意味です。上の写真とくらべると、ベガがひときわ明るく輝いているのがわかりますね。明るさの順番は、ベガ、アルタイル、デネブなのです。

さあ、これでみなさんも織姫さまとお友達です。

次の写真にも織姫と牽牛がいますよ。

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