7月中旬、東北地方はまだ梅雨の真っ最中です。小雨の降る林道を歩いているとエゾアジサイを見つけました。
エゾアジサイは、東北、北海道に分布する日本古来の野生種です。
よく似た形のヤマアジサイは、西日本を中心に分布する野生種で、これらを総称してガクアジサイと呼ぶことがあります。あるいはガクアジサイ、ヤマアジサイ、エゾアジサイのそれぞれを独立した3つの種類と見る場合もあります。
実は、アジサイの分類には諸説あって確定しているわけではありません。このような曖昧さは、生物学上の分類にはよくあることなのです。
ふだん見かけるアジサイは、これらガクアジサイの仲間を基に創り出された園芸品種です。それでは近所で見かけた素敵な園芸品種をご紹介しましょう。
左は最も一般的な手毬咲(てまりざき)とよばれるもの、右も手毬咲ですが、色合いや形が珍しいですね。
つぎは、原種に近い形の額咲(がくざき)とよばれるものです。
(エゾアジサイ…会津地方 、園芸品種…東京)