秋篠理数・算数教室の「さあさあ、お勉強だよ!」


コウノトリ

福島県南会津町にコウノトリがやってきました。

この鳥は、平成28年3月に千葉県野田市の保護施設で産まれた「キズナ」という名前の雄のコウノトリです。

大きさは、足から頭の上まで約1メートル、羽を広げると左右2メートルという、かなり大型の鳥です。大型の鳥は概して寿命が長く、コウノトリの寿命も30年以上と言われています。

背中のところを見ると太陽電池のついたGPS装置が装着されています。これによって、キズナちゃんがいつどこにいるのか分かるようになっているのです。

平成28年6月に放鳥されたキズナちゃんは、その年8月に静岡県を訪れると、10月には関東地方をぬけて新潟市へ行って冬を越し、さらに1年以上を新潟で過ごすと、平成30年の春には新潟から関東、そして数日かけて三重県まで移動すると、再び関東にもどり、4月末に山を越えて福島県の南会津町に姿を現したのです。

田植え前の田んぼでさかんにえさを探しています。

見事!! 小魚をキャッチしました。

6月、田植えのすんだ田んぼは、えさが豊富です。人が近くにいても全く恐れる様子がありません。

安心して農家の庭先にまで歩いていきます。

キズナちゃんが、人を恐れないのは、施設で大切に育てられてきたことはもちろんですが、日本中の人たちが温かく見守ってくれているからなのでしょう。

野生動物は、一度でも驚かされたり、いじめられたりすると二度と人に近寄らなくなります。いつまでも人を恐れないキズナちゃんでいてほしいものですね。

キズナちゃんは、このあと7月まで南会津町で過ごしました。

 

 

 

 

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