春の山麓でニホンカモシカにであいました。
雪がすっかりとけた林道を歩いていると、ニホンカモシカがじっとこちらを見つめていました。
10メートルほどの距離でした。
おそらくカモシカは、私が近づいてくるのをずっと見ていたのだと思います。私がカモシカに気付くのがもうすこし遅かったら、きっとカモシカは逃げ去っていたでしょう。
幸い、カメラはザックの中ではなく、手に持っていたので、刺激しないようにそっと写真を撮りました。
ニホンカモシカは、ひとつの場所に長時間立ち続けることがあるのだそうです。今回は、偶然それに出くわしたのかもしれません。
10分ほどすると、不意に後ろを向いてゆっくりと歩き去っていきました。
森に入る手前で、一度だけこちらを振り返りました。
警戒してのこととは思いますが、何だか名残惜し気にもみえますね。
4月 南会津地方