4月、近くの江戸川河川敷を散歩しました。
おっ、これは、ひっつき虫!
オナモミに見えますが、実はここ東京ではオナモミはすでに絶滅しています。全国的にも、オナモミは絶滅危惧種でほとんど見ることができなくなっているのだそうです。
江戸川で見つけたものは、外来種のオオオナモミと思われます。
背丈は1メートルほど、写真では木の枝のように見えますが、オオオナモミはキク科の1年草です。
1年草というのは、アサガオやヘチマのように春に種子が発芽して、夏に成長し、秋には枯れてしまう植物のことです。
ここで見たオオオナモミは、川沿いに20メートルくらいの長さで群落をつくっていましたが、そこを離れるともう見かけなくなり、さらに2キロメートルほど歩きまわっても、再び見つけることはできませんでした。
ひっつき虫と呼ばれる植物は、動物や人の衣服に種子をくっつけて、遠くまで種子を運んでもらい、生活範囲を広げていくと言われていますが、どうやら事はそう簡単ではないようです。
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